「数手読まなければ初手の間違いに気がつかない詰碁は、高段者でなければ解けません。」

「なるほど」と町会長。

「そういう詰碁は、丸暗記するしかないのですが、意味が分からず手順だけ暗記するのは難しいので、毎回間違えるため、正解より間違いが記憶に残ってしまうのです。」

「初級の詰碁を100問連続で正解するのは、高段者でないと難しいということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、脳を緩めるのを目的でやるのであれば方法がなくはありません。」

「と言いますと?」と町会長。

「先に解答を見て、覚えてから解けばいいのです。」

「それでも、効果はあるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。囲碁の基本は英作文と同じでパターン認識なのです。」

「詰碁に必要なパターンを覚えれば効果があるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。最終的に解答を見ないで100問連続で正解できるように繰り返し練習すればいいだけです。」

「それなら簡単そうですね」と町会長。

「僕もそう思ったので、そのやり方を息子に教えたのですが、3年ほどした時、100問連続で正解できていないことに気がついたのです。」

「意味が分からず手順だけ暗記するということは難しいということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。町会長が詰碁をやるのであれば、目的を話して、プロか7段以上のアマチュアの高段者に教えてもらった方がいいと思います。」

「なるほど」と町会長。

「詰碁は、極めて難しくて、プロの棋士が詰碁の問題を間違いなく解けるかというと、そんなことはないと推定しています。」

「本当ですか」と町会長。

「『詰碁の問題850』と『最強の問題730』が終ったとき、出版元の株式会社エンテックに電話をしたのです。」

「同じようなものが他にあるか知りたかったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「そのとき、何気に、『「詰碁の問題850」に間違いがある』と言ってしまったのです。」

「株式会社エンテックの社員の方は何と答えたのですか」と町会長。

「『まだ、あるのですか』と言いましたね。」

2021/12/23

<水道後記91>
通水実験をすると、使ったことがない右側の立水栓から水が出たのだ。驚きだった。

複合継ぎ手には2つの水栓が付けてあった。1つは内径13mmの塩ビ管に行く水を止めるためのもので、もう一つは内径20mmの塩ビ管に行く水を止めるものであった。

なぜ、2つの水栓を付けたかというと、内径13mmの塩ビ管側から漏水しているのか、それとも、内径20mmの塩ビ管側から漏水しているのか確認したかったからだ。最悪の場合、両方から漏水していることもあるとは思っていた。

試しに、内径13mmの塩ビ管に行く水を止めるための水栓を締めると、右側の立水栓から水が出るのが止まったのだ。驚いたことに、複合継ぎ手で接続した内径13mmの塩ビ管は使ったことがない右側の立水栓と繋がっていたのだ。<続く>

2024/12/9